歯と歯周のおはなし        1, 2, 3, 4, 5,

 

歯周病:歯周病について
  池田先生が書いた記事(道新オントナ)
  

歯周病
歯茎が赤くはれる、歯茎から膿(うみ)が出る、さらに進行すると歯がぐらぐらする、よくかめな い。時には、かむと痛い。このような症状が出ると歯周病(歯そうのうろう)も疑いが高いです。

例えば土台が壊れていれば家が倒れるように、歯周病にかかれば歯を支えている組織が除々に破壊され、最後には歯が抜けてしまいます。ほとんどの場合、虫歯のような痛みを伴う人は少なく、症状が出て気が付いた時は、相当に進行していて時には手遅れの場合もあります。

主な原因は、歯垢(しこう、デンタルプラーク)と呼ばれる細菌と細菌の産生の産生物が蓄積したものです。歯垢が歯と歯茎の間に蓄積していくと、歯茎の炎症が起こり、進行していくにつれ歯の周りの破壊も起こります。

ある程度歯周病が進行していると、歯ぎしりやくいしばりをする人はさらに悪化するのが早くなり、重い歯周病になる傾向にあります。

ひとたび歯周病にかかったら、どうすればよいのでしょう。もちろん歯周病の治療に熱心な歯科医に相談するのが一番です。

かつては原因が不明だったので、対処療法として歯茎の手術などが行われていて,進行すると抜歯もやむをえないと考えられていました。しかし現在は、原因が解明され、症状の程度に応じた治療法が確立されてきています。

その治療は,初期の場合は主因である歯垢を歯ブラシなどで丁寧にとることや、歯石を除去することで大部分は治ります。中程度の場合は初期の治療に加えて簡単な手術を行うことが多いです。高度に進行している場合は初期、中期度の治療に加えて歯茎の手術や歯と歯の固定をします。さらに歯ぎしりやくいしばりをする人に対しては,それに対する治療をします。しかし、時には抜歯しなければならないこともあります。以上のように、現在ではほとんどの歯周病は治療可能になってきています。

歯周病にかかった場合は、治療をうけなくては仕方ありませんが、歯周病にかからないようにするには、どうすればよいのでしょうか? やはり主な原因である歯垢を除去するための正しいブラッシングを身に付けることです。いくらブラッシングをしていても歯垢が残っている部位があれば、その部位に対してはブラッシングをしていないことと同じです。ブラシングをしていることと、うまくやれていることとは違います。最近普及してきている電動ブラシは、上手に使えば歯垢を十分に落とすことができますが、歯茎を傷つける危険性もあるので、専門家の指導を受けることが必要でしょう。

また、歯みがき剤を使用したからといって歯垢がよく落ちるわけではありません。むしろ使用すると口の中がさわやかになった感じがして十分に歯垢が落ちる前にブラッシングをやめてしまったり、歯みがき剤に含まれている研磨剤による歯の磨耗も心配です。

また、正しいブラッシングと共にバランスのとれた食生活、糖分のとりすぎに注意することも必要です。成人の多くの人が自覚症状がなくても歯周病にかかっています。虫歯がなく健康な歯だと自信を持っている方、症状ない方もまず検診を!そして正しいブラッシングを身につけ、バランスのとれた食生活をしましょう。