歯ぎしりのおはなし          1,2,3,4,5,

歯ぎしり:歯ぎしりについて、北海道新聞診察室(19976月25日)
          で池田雅彦先生が答えております。

  問:39歳の主婦ですが小さいころからひどい歯ぎしりで悩んでいます。
     子供の話によると、夜、隣の部屋まで歯ぎしりの音が聞こえるほどだそうです。
     寝ていても、自分でも音でときどき目を覚ますことがあります。

         しかし、目を覚ましてしまうと自分では何もわかりません。知らず知らずの
     うちに歯ぎしりの音で家族に迷惑をかけてしまっているようで悩んでいます。
     病院でもどの科を受診すれば良いのか分かりません。(北見市・M子)

お答え:歯ぎしりは音の出ない程の軽いものも含めるとほぼ全員が行っており、
        その程度に差があるだけだと考えられます。メカニズムはまだ詳しく
        解明されていませんが、歯ぎしりを悪化させるものとして心理的なストレスや、
        体の疲労など身体的な問題、歯のかみ合わせの問題などが指摘されています。

      歯ぎしりは寝ている間に見られる無意識のなかの行為で、周囲の人から指摘
        される以外は本人も実際どの程度なのか良く分からないため、
        治療も困難な面があります。

        ただ、歯ぎしりが長期間にわたると、歯の根元部分の歯頚部(けいぶ)や顎
      (がく)関節にも過度の負担がかかってしまいます。

       一般的な治療法は、歯や関節への過度の負担を減らす対症療法が中心です。
       一つは「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを、睡眠時に上の歯か下の歯に
       かぶせる方法です。
       この装置は、歯ぎしりの際にクッションのように働いて歯を守り、音を抑えます。
           また、歯ぎしりでこすれあって音を出している上下の歯を削るなどして、
       かみ合わせの調整を行う方法も取られます。しかし、いずれの方法も、歯ぎしり
       の根本的な原因を解決するものではありません。
           歯ぎしり原因そのものをなくすには、自己暗示など無意識に対するアプローチが
      必要と思われます。この治療をするには、歯ぎしりに対する確かな診断が必要です。
      詳しくは歯ぎしりの診断が確実に行える歯科医師にご相談ください。